ボーダーラインはこっそり。
長男がなくなってから、
ずっと、長男の車に乗っている。
長男が握っていたハンドル。
長男が座っていた運転席。
1年半を過ぎて、今違う想いがでてきた。
楽しそうに運転してた姿。
通ったであろう道。
聴いていた音楽。
ふんばってくれていたら、今はまた笑っていたのではないか。
これ以上考えると仕事も日常も支障がでる。
ボーダーラインを超えないように
しているずるい母親がいる。
一緒に住みはじめた次男に心配かけないように
笑って、長男の想い出を話す。
長男の着ていた服を次男も私も時々着てる。
前と同じ日はもう来ないけど、
次男が幸せに人生を過ごしていけるよう
笑って過ごそう。
ボーダーラインを超える時はこっそり。
また逢いたい。